アオキカクとは
ダンス芸術によって「生きるからだ」の探求、復興と社会提供を目指します。
情報や物質があふれ、便利さの追求へと進む現代社会。そこで生活する身体はスピード化し複雑な社会に日々追われ、自身に目を向ける時間を失いつつあります。
自身の身体感覚、身体機能の重要性を失った思考に頼る生き方は、人間本来に備わる生命力の豊かな輝きを消し去り、胸の底から強く「生きている」と感じる瞬間は無くなっていくでしょう。
原始時代まで遡れば、人間も野生動物のようなシンプルな身体であったと考えています。 心と体はリンクし、五感などの身体感覚は鋭利に働かせなくては生きていけなかったのではないでしょうか。
もちろん、日々獲物を求め、自分自身の身体機能を最大限に発揮して身を守るような生き方はいまや現実的ではないかもしれません。しかしあまりにも豊かさを失った身体に対して、アオキカクはダンス芸術によって抵抗出来ると考えています。
何かにとらわれることのない芸術という手段において、誰もが持ち合わせるべき自由を身体に表し、創造的で生命力あふれる豊かな社会となることを願っています。