「ソケリッサ!」この言葉は造語で「それ行け!という言葉の勢い、前に進む」という意味を持つ名前です。メンバーは出演をするアオキ裕キ、そして路上生活者および元路上生活経験者で構成されており、ダンスを主とした肉体表現を行います。路上生活経験の記憶を持つ身体から何が生まれるのか、我々が人前に立ち踊ることで何が起こるのか?これらの視点を持ち、2005年より参加者を募り、舞台公演や路上などでパフォーマンスを主体とした活動を行っています。
Sokerissa is...
The word "sokerissa" comes from Japanese "sore ike!", meaning "step forward". From the body or angle of people in homelessness, what kind of performance would be made? The idea made me collect participants who are/were the homeless, and we have danced on the stage or the street since 2005. Our motive is entertaining large audience anywhere. We also hope to perform overseas, especially in country of poverty.
dancer/choreographer Yuuki Aoki
「ソケリッサ!」を始めるきっかけとなったのは2005年の夏のある景色からです。
街で、路上ライブをする若者のバンドグループを見かけました。 そしてその人だかりの横には、誰にも見向きをされることなく尻を半分出して眠るホームレス状況の男性がいました。その男性は路上生活者となり、平然と街中でお尻を出して眠れるようになった歴史があります、 その男性の体つきや皺には平坦ではない人生が見えました。
現在、世の中は物質的に満たされ、あらゆるものの便宜化の勢いは留ることはなく、人間の持つ本来の生きるエネルギーは益々影を潜めています。自身の求めるダンスを模索し続けていた私にとって、生きることに向き合わざる得ない路上生活の身体は、私の心に強く響くエネルギー、芸術要素を持ち合わせていると感じました。
早速、参加者を募るため、路上生活者に声をかけ始めました。もちろん事は簡単には進まず、全く話も進まない内に断られます。ましてや快活に初対面の人と話すことが得意でない私にとって、世間話ができる関係になるまで数日、そこで初めて自身のやりたい企画を持ちかけて断らてしまう。もちろん路上生活を人前にて公言するわけですし、ましてやダンスに馴染みのない人に一緒に踊りたいなどといって了解を得るなど簡単に進むはずもないでしょう。瞬く間に半年が過ぎ、とにかく途方も無い時間を要する企画になると確信しました。
そんな中、知人よりビッグイシューの存在を聞き、協力をお願いしたいと話を持ちかけました。そこで販売者の集まるサロンでの、呼びかけ、販売場所への訪問の許可を頂くことができました。もちろん販売場所へ訪問し口説くのは私ですが、理解者、協力者を得られたことは大きな進歩でした。そこからもとにかく足を運び、対面的な反応が良ければ思いを伝え、話だけでなく私の踊りを見てもらうことにしました。20数名の方に声をかけ、当日は5名の方が会場へ来ました。その方たちが1列に座る前で踊った感覚は、今も忘れません。その5名は踊り終わった後、やりますと頷いてくれました。そこから活動が始まりました。
活動の正式名称”新人Hソケリッサ!” H(Homeless、Human、Hope・・・)
ダンサー/振付家 アオキ裕キ