身体の記憶

10月の出演予定

6日(土)外苑前の梅窓院「りんりんふぇす」

7日(日)大野一雄フェスティバル2012「横浜ダンス界隈」

それぞれ15分ほどの演目です。

作品の制作法は、いつも一定はしていませんが、絵、言葉やモノ、現象や出来事などの質感を形にしていく作業を良くします。きちんとこちらが振付という形で形を提示していく作業はあまりやりません。メンバーはすぐ忘れてしまうからです。

自身からひねり出し、生み出た形は身体の記憶であり、又再構築されて身体の記憶となります。内側に響いていない形は消えてしまうのも良くわかります。

身体の記憶とは、私の場合は、にんにくの匂いを嗅ぐと母親に何度もなでられた手のひらを思い出したり、走る大型犬を見ると、小さいころに泣きながら追いかけられた記憶などいろいろです、何度も反復して行うバレリーナの身体の日常的な身のこなしは身体の記憶だと思います。

もともとない記憶は反復するか、内面を大きく揺るがす感情と結びつけることが必要でしょう。我々の今は、さまざまな身体の記憶の塊(かたまり)で、その記憶に基づいて価値観を作り、無意識に行動をしているように思えます。

心に響く体験や出来事を数多くこなしていると、表現力が豊かになるのは当然であると思います。ソケリッサ!はメンバーの身体の記憶を見せることが、私の大きな楽しみ、興味となっています。

 

今日の練習も、言葉の質感をそれぞれが形にする作業をじっくり行いました。

魅力的な動きが満載でした。

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