路上生活をした感覚

路上生活をした感覚は、一般的な社会ルールと比べ少し逸脱した部分があります。
最初に戸惑ったのは、練習の参加状況です。
出演メンバーはもちろん金銭的余裕はなく常にその日の生活に対する意識があり、
体調も毎日バランスのよい食事が取れる健康体とはいえません。
練習は1人のときもあれば、5,6人と増え、又2,3人になり・・と中々読めません。
以前は中々作品が作れず、「きちんと練習に来てください」と、言っていたこともありますが、金銭賞与があるわけでもなく、ましてはソケリッサ!は更正生活を送るためのプログラムとして始めた訳ではありません。
まずとにかく頭から演出内容を決めて取り掛かることはやめました。

ソケリッサ!は路上経験の思考、偏り、それを含んだ身体から生まれるそれぞれの動きを見たいという思いから始まり、メンバーも路上生活経験者であれば、来るものは拒むこともしません。皆に好かれる良い性格のおじさん達が集まっているのも良いかもしれませんが、もっと人間社会を凝縮した集団の方がこの企画として面白いと思っています。自己中心的であっても、やる気があれば誘います。
もちろん人前で立ち拍手がもらえれば、内側に生まれる心地の良いものは、きっとそれぞれあると思います。ものの考え方、生活形態は一般的に良いという方向へ変わってくるかも知れませんが、そこに立ち入ろうとは思っていません。
まだまだ様々な参加者が増えることを臨んでいます。

はじめて早5年が経ちましたが・・
もちろん自分自身、10年は年をとった気がしています
いや、それ以上かも・・

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